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レトロスペース・坂会館に行こう!

久しぶりのレトロスペース・坂会館。実際には何度か足を運んではいたものの、不定休の壁の前に玉砕が続いていたんだけど、所用のついでに寄ってみたら開いていたので久々の入館となった。当日は「おんなたち・にゃんこパワー 鉛筆画展」なる展覧会が開催されていて、会場である2階に初めて足を踏み入れることができた。整然と並べられた昭和の品々やレトロ書房のラインアップに唸りつつ、フロアの奥で目にしたのはカンパビスケット。そして「レトロをすくえー!!」の文字。

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レトロスペース・坂会館は今、閉館の危機に瀕している。館を所有する会社側が建物の明け渡しを求める一方で、あくまでも存続を目指す坂館長との間で現在、裁判が進行しているのだ。諸事情についてはちょっとググればいくらでも出てくるはず。無責任な第三者の視点を借りるならば、更地にしてコンビニでも作れば会社の収益にも少なからず貢献するだろうし、そもそも中小企業にメセナ(会社側がそう認識しているかは定かではないが・・・)の一翼を背負わせるのも酷な話だとは思う。「が、しかし!」である。

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ただものではない雰囲気を醸し出す建物の、その扉の向こうに待っているのは、僕らの世代には懐かしくも胸の高鳴りや、恥じらいや、甘酸っぱさや、ともすれば忘れてしまいがちな日常の記憶が鮮明に蘇るであろう特別な空間であり、若い人たちにとっても新しかったりおしゃれだったり感性を刺激せずにはいられない、やはり特別な空間であるに違いない。昭和のガラクタたちが放つ圧倒的なパワーが、訪れた人達の胸に様々な思いを刻み付ける唯一無二の場所。坂館長は以前、FBページで「物を通して昭和の心を語る場所は守っていかなければ」と語っていた。無くなってしまってからでは取り返しがつかない。存続へ向けた答えが出ることを切に願わずにいられない。

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レトロスペース・坂会館は入館無料。施設の維持管理だけでも大変なご苦労だと思うが、裁判ともなればその負担の大きさは想像に難くない。「1袋150円以上でお願いします」というカンパビスケットがその一助になり得るかはわからないけど、できればたくさんの人たちにこの場所を訪れてほしい。冷やかしや興味本位でいいし、つまらなかったならばカンパなんてびた一文払う必要なんてない。でも、昨今何かともてはやされる「SNS映え」を求めるなら決して期待を裏切ることのない、想像以上の世界観に浸れることは僕が請け合います(すみません、説得力が無さ過ぎですね・・・)!で、この日の自分へのお土産は坂ビの缶バッジ(300円)。札幌国際芸術祭の別館展示に合わせて作られたもののようですが、こういうの好きなんですよ~。お釣りはもちろんカンパってことで。   

レトロスペース・坂会館 FBページはこちら。


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